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研究題目精密制御定常震源ACROSSを用いた様々な基礎実験
主な内容 地震噴火研究において、イベント発生領域及びその周辺の詳細な地下構造の解明とその時間変化を検出することは、イベントのメカニズムの解明において最も重要である。一般に地下の速度構造の解明には、自然地震や爆破などで発生した弾性波が用いられる。けれどもこれらの手法では地下構造の詳細な時間変化をモニタリングすることはおよそ不可能である。また地下構造の時間変動は、潮汐力による地表付近の歪みにおいても 10^-8 オーダーと微小であるため、弾性波を用いた連続観測によってそれ以上の微細な変動を検出するには、震源及び観測システムに多大な精度が要求される。そのためこれまでに人工震源を用いた地下構造の変動検出はほとんどなされていない。
 精密制御定常震源システム (ACROSS) は、 GPS により精密に周波数制御した正弦波を地下に常時放射する事により、地下構造の周波数応答の微細な時間変化を検出できるシステムである。
 このシステムの特徴は震源制御の精度の高さと、連続運転を容易にする正弦波信号を用いていることである。けれども現段階においてはまだ精度の改善を必要とする所を残しており、手法及び解析アルゴリズムにおいても発展途上の段階である。
 本研究の目的は、これらの問題を解決して、地下構造のあらゆる微小な時間変動を捕らえるシステムを構築し、その現象の解明を行う事にある。
リンク地球物理学大講座の ACROSS ページ
地震火山観測センターの ACROSS ページ
学会・論文等

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